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ジャンルを問わず、気になったことについてユルく書いてくブログです。ぱすたと稲の2人で記事投稿しています。
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「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」を観たんですよ。

今回の映画はアニメポケモンの20周年記念作品で、初代アニメ(以下、無印)第1話「ポケモンきみにきめた!」そのままのタイトル、ホウオウが神々しく輝くビジュアルポスターとあれば、もう観ないわけにはいかないですし。

ただ、正直今回のポケモン映画を観るかは少し迷いました。

私は未だに子どもの頃に見てきたポケモンに囚われてる亡霊ヲタク…。いつまでも美しい過去に囚われた哀しきポケヲタ…。やっぱり昔のポケモンには強いメッセージ性があって娯楽に留まらない作品だし、なのにしっかり子供向けで夢と希望に満ちてて、、笑って泣ける最高のアニメーションだし…。

なので、今回の映画にも戸惑いがあったわけです。予告映像が出た時点でいろいろ改変されていることについてはネットでも賛否両論。いかりやあばれるを繰り出すネット住民もいましたが、私としては、それ以上にサトシの20年間が安い感動物語に丸め込まれるのではないかという心配が拭えませんでした。上映時間たったの98分ですよ?1時間38分でどこまで描けるのか?

しかし、駄作なら駄作で、20年という節目で過去のポケモンに囚われる自分に引導を渡すいい機会になるのではと思い、意を決して劇場に行きました。



結論としましては、

精神が崩壊しました。

あまりに名作で。



今作は、ポケモン老害と化したすべての大人の心を呪縛から解き放つ救いの映画に間違いありません。懐かしいポケモンでありながら、まったく新しいポケモンであるという大傑作です。本当に、大きいお友達のみんな一刻も早く観に行って…。



さて、「キミにきめた!」では無印の1話をリメイクしたものから物語が始まります。明日10歳の誕生日を迎えるサトシがテレビで放送されているポケモンバトルに夢中な場面やら、翌日寝坊して研究所にパジャマで行くやらというところからですね。そして、サトシとピカチュウがオニスズメの大群を退け、ホウオウを目撃するシーンまで第1話をなぞるように進行していきます。

そこから今作のメイン伝説ポケモンであるホウオウに会うことを目指す物語へシフトしていくわけですが、そこからの名シーンの連続がとにかく凄い。ネタバレを避けて説明するのが非常に困難なのですが、多くの人にとって思い出深いエピソード群や、ポケモンらしさを象徴するような要素を全部盛りにしたような展開には否が応でも心を熱くさせられることでしょう。

もちろん、そんな美しき過去を再現するようなシーンがあるから良いわけではなく、今回の映画が「人間とポケモンの共存」という、本来ポケモンが持っていたテーマに立ち返っているというのがポイントです。それはまさにサトシとピカチュウの関係そのもので、そこに焦点をあて、2人の20年を改めて映画にしたことこそに意味があると思います。そして、そのテーマに紐付いて掲げられるもうひとつのテーマ「自己とはなんなのか」ということにも踏み込んでいる、まさに「ミュウツーの逆襲」の再来とも言える映画に仕上がっています。実際に映画の重要なシーンは恐らくミュウツーの逆襲のオマージュでしょうし、明らかに相当意識されているはずです。

最後の最後で決着をつけずに、あまりにも爽やかに話が終わるのも、サトシとピカチュウの永遠性が強調されているようで、視聴後の感覚としても良い余韻に包まれたのでよかったかなと思います。

言葉にするとチープになってしまいますが、本当に今作は全てのポケモンファンにとって、素晴らしい映画と言うほかないでしょう。これもひとえに、これまでポケモンに関わってきた多くのスタッフによる愛なのでしょうかね。

映画パンフレットによれば、今作は「リメイクではなく、リファイン(精製)」とのこと。より上質なものを求めて作り直された、新たなサトシの冒険譚なわけです。それは、大人に過去を懐かしんで欲しいという意味ではなく、新しい世代に向けて、サトシとピカチュウの始まりを、「アニメポケモンの持つメッセージ」を伝える意味合いなのかなと思います。

今作の映画によりアニメポケモンはある意味、総括されたのではないでしょうか。「私たちのポケモン」は終わりを告げ、ポケモンは中身を変えて新たな世代へと脈々と受け継がれていく、それを明確にした作品だと感じます。

アニメポケモンの偉大なる脚本家、首藤剛志さんがwebコラムで書いたポケモンに込めたメッセージが一部今作に反映されていることからも、そういった想いを感じざるを得ません。ぜひ映画を見る前でも後でも、目を通していただければより深く考えさせられるんじゃないかなと思います。有名なwebコラムですので、探せばすぐ出ますしね。


本当に、本当に素晴らしい映画でした。重要なところがサトシの精神世界(?)で進行するなど、やや抽象的な面があったり、20年間のアニポケ全部盛りだったり、一見すると物議をかもしそうなシーン(もちろん意味があってのシーンなのですが)があったりと、例年に比べれば子供向けではないないようではありますが、かえってそれがポケモンらしさなんじゃないかなと私は感じます。きっと、今この映画を観た子どもたちが10年後、20年後に「キミにきめた!」を思い出の作品として挙げるのかな、見返して泣くのかな、とそんな未来を想像してしまいます。私たちが今も「ミュウツーの逆襲」などの作品を大切にしているように。


というわけで、新たな世代へと無事ポケモンが引き継がれたところで、ようやく私も成仏できそうです。

ありがとう、ポケモン。キミと歩んだ20年間は本当に宝物だったよ…!

ポケモンアニメにさよならバイバイ!俺は現実の世界で強く生きる!!










まぁ、実は今、あまりに凄いもの見せつけられたショックでちょっと虚脱状態なんですけど。

脳裏からピカチュウが離れなくて、何をするにしてもピカピ…ピカピ…で…。

映画を観終わった後、勢いでエンディングテーマの林明日香「オラシオンのテーマ ~共に歩こう~」をiTunesで購入したのですが、もう聴くたびに泣いちゃう。ほんとマジで名曲過ぎてヤバいですよ。かつて「小さきもの」を歌唱した林明日香が歌っているというストーリー性もですが、とにかく曲がヤバい。あと、映画のエンドクレジットもやばかったので、その影響も大きいですね。観ればわかる。

そして、「めざせポケモンマスター」の20周年記年ver.もヤバいし、ついでに歴代のポケモン主題歌を聴き返しても泣けるし。とにかく、基本的に一日中むせび泣いてます。

それに、劇中のサトシとピカチュウのキラメキがヤバい

今作はサトシとピカチュウのイチャコラを見せつけられる映画と言っても過言ではないですからね(過言)

とにかく二人の絆が眩しくて、愛しくて、尊い…。私のように汚れた心を持つ大人になってしまったものには永遠に取り戻せない青春の輝きがそこにはありました。

もうさ…うん…まぁ、あれだ。


みんな、強く生きようね…!!(ピッピカチュウ!!)




終わり。








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